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2011年3月30日水曜日

米軍内で横行する性犯罪 被害者が国防長官を相手取り集団訴訟を提起

米軍での性的暴行が横行しているらしい・・・
こういった事件は表にでるものと伏せられるものと沢山あると思うが世界で何人の女性が性的な暴行の被害にあっているのだろうか!



米軍で女性兵士らへの性的暴行事件が横行し、米国で社会問題化している。15日には被害を受けた現役・退役兵士らが、監督責任を果たさなかったとしてロバート・ゲーツ国防長官らを相手取り集団訴訟を起こした。同様の事件は以前から頻発していたが、部隊の評価が下がることを嫌う上層部などが隠蔽するケースが多いといい、軍の閉鎖的な体質に批判が集まっている。(黒川信雄)

 ■15人の女性と2人の男性が集団訴訟

 「性犯罪を犯す人物は標的(となる同僚)を探すのが非常にうまい。彼らは同じ被害者に繰り返し繰り返し性的暴行を加える。さらに事件は軍のシステムにおいて認知されることが少なく、まるで個人間の問題のように取り扱われている」

 2002年、韓国駐在中に同僚の兵士にレイプされたという元陸軍3等軍曹はワシントンで開かれた会見でそう語り、軍当局の対応のずさんさを強く批判した。

 この日集団訴訟を起こしたのは15人の女性と2人の男性。会見に臨んだ原告らは自身に加えられた犯行の非道さと、当局の無責任ぶりを涙ながらに訴えた。

 AP通信によると、原告の女性の陸軍兵士の1人はイラクに派遣された際、2人の男性兵士にレイプされ、その様子をビデオ撮影されたという。さらにそのビデオは他の同僚らに回覧された。女性は性的暴行を受けただけでなく、押さえつけられた際に腕や肩に傷を負ったが、事態の報告を受けた上司は「彼女が通常のレイプ被害者のように十分に抵抗しなかった」などとして、彼女の訴えを退けた。さらに上司は、事件をこれ以上取り扱わない理由として、犯人とされた兵士の米国への帰還予定を遅らせたくないからだと明言したという。

 別のケースでは、マサチューセッツ州出身の女性兵士が訓練中に同僚の湾岸警備隊員に性的暴行を受けた。彼女も事件を上司に訴えたが、部隊は彼女の訴えを調査しなかったばかりか、その男性兵士と同じ階で勤務を続けさせたという。

 米軍内で勤務する女性の人権保護活動を行う団体によれば、09年だけで実に1万6000件あまりのセクシャル・ハラスメントやレイプなど性的暴行の被害が報告されているという。しかし報告される被害は全体のうちわずかといわれ、実際にはさらに多くの被害者が存在するとみなされている。

 ■救済措置の実効性は

 原告団は、軍内部で性犯罪が絶えない背景には、事件の報告を受けた軍の上層部が事態を隠蔽しようとする傾向が強いからだと主張する。多くの場合、軍幹部は自分の部隊の経歴に汚点がつくことを嫌い、問題が起きた事実を公表したがらないため、結果として犯罪を助長させているのだという。

 一方、米国防総省も事態の悪化を認識しており、対策の手段を拡充しつつある。APによると、4月には性的被害を受けた兵士が状況を報告する専用の電話窓口を設置するほか、すべての被害者に対し法的支援を行うためのカウンセリング事業の予算が昨年つけられた。

 ただ、これらの救済措置はこれまでもある程度実施されており、どこまで実効性を持つかは不透明な部分が大きい。

 原告団は、事態の改善が進まなければ部隊の士気が下がり、結果として今後の国家の安全確保にも支障を来しかねない問題だと指摘し、性犯罪を調査する第三者機関の設立などを求めている。

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