熊本市のスーパーへ買い物に来た介護士清水誠一郎さん（39）の長女心ちゃん（3）が行方不明となり遺体で見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された熊本学園大2年山口芳寛容疑者（20）が、幼児を狙って店内で待ち伏せしていた疑いのあることが5日、分かった。
山口容疑者は「手で首を絞め殺した」と供述。心ちゃんとは面識がなかったとみられており、熊本県警捜査1課などは同日、遺体を解剖し死因を調べるとともに、同容疑者の事件前後の足取りや動機の解明を進める。
県警によると、山口容疑者は3日午後4時ごろ、自宅に近い同市高平のスーパーで、リュックサックを背負った姿が防犯カメラで確認されており、3時間余りにわたってトイレ周辺などをうろついていた。
心ちゃんが同7時半ごろに1人でトイレに向かうと、同容疑者は直後に後を追い、膨らんだリュックを背負って約15分後にトイレから出た。
山口容疑者は「遺体をリュックに入れて背負った」と供述。リュックは、身長約100センチ、体重約15キロの心ちゃんを入れられる大型サイズで、当初から子どもを入れる目的で背負っていた疑いがある。
スーパーを出た後は、自転車で同市八景水谷の坪井川につながる排水溝内まで運び、遺体を遺棄したと供述しているという。
