震災による津波被害写真特集広報紙が大反響であっという間に在庫切れとなった。再増刷の予定はないために、市のホームページからダウンロードできるようになったらしい。津波の恐ろしさと被害状況を伝える必要があると判断した広報部がこの手段にのりきったみたいだ。
『絶望』を『希望』に変えられるように、という思いが込められたものだ
掲載したのは市街地に押し寄せる津波や、がれきに埋め尽くされた被災地などのカラー写真約60枚。市企画課職員4人が、被災者支援の合間に撮影したり漁協や市民から提供を受けた。担当した中村寛亮主任(35)は「市民を再び傷つけることにならないかと悩んだが、津波の恐ろしさと被害状況を伝える必要があると判断した」と語る。
発行直後から「子や孫に震災を伝えるため余分にほしい」との声が寄せられ、県内外からも問い合わせがある。巻頭には「本号が、『絶望』を『希望』に変え、復興への一歩を踏み出すための一冊となることを願っています」とのメッセージを掲げ、最後には復興への願いを込めて被災者の笑顔の写真を中心に掲載した。【松田栄二郎】
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