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2011年6月4日土曜日

「震災で皆大変な時に…」女子高生にわいせつのイケメン被告

少々古いニュースにはなるがイケメンなのに女性に卑劣な行為に走ってしまったケース。今は誰が犯罪を侵すかわからないものだ・・・いろいろな形でストレスを受けやすくなっているこの社会、よくしていかないともっともっと色々な形で犯罪が起きそうだ・・・


身長185センチ、鼻筋の通った甘いマスク。そんな29歳の“イケメン”が、帰宅途中の女子高生を1時間尾行し、マンション内のエレベーターでわいせつ行為をするという卑劣な犯行に及んだ。東京地裁で10日開かれた初公判には、さわやかなルックスからはうかがい知れない、欲望に負けた男の姿があった。



 強制わいせつ罪で起訴されたのは、広告関連会社勤務の男性被告(29)。起訴状と検察側の冒頭陳述によると、被告は3月18日深夜、東京・銀座で見かけた女子高生=当時(18)=の後をつけ、女子高生が住む江戸川区内のマンションのエレベーター内で「騒ぐな。殺すぞ」「すぐに終わる」などと脅迫。下着の中に手を入れるなど、わいせつな行為をしたとされる。



 被告に性犯罪などの前科はないが、今回の事件以前にも数回、好みの制服を身につけた女子高生の後をつけることがあったという。



 起訴内容を全面的に認めた被告は、弁護人から犯行の動機を問われると、「彼女がいなくて欲求不満になり、ストレスを発散できなかった」と力なく答え、「人として最低のことをした」と謝罪した。



 検察・弁護側の被告人質問も比較的淡々と進行する中、裁判官の問いかけには、力がこもった。被告が留置施設内で書いたという反省文に「震災報道でボランティアをしている人々の姿を目にする。この大変な時に自分は何をやっているんだろう」とあったことにふれ、質問を始めた。



 裁判官「あなたの犯行は3月18日です。震災(11日)からの1週間、東京でもいろいろ大変だったですよね」



 被告「新聞を読み、改めて考えました」



 裁判官「多くの人が津波で大変な被害に遭いましたね」



 被告「はい」



 裁判官「みんな大変な時に、あなたは女の子を追いかけていて。一体世の中をどう考えていたんだ、と思われるでしょう」



 被告「留置場では考えました」



 裁判官は、ここまでの審理で「病院でカウンセリングを受け、二度と罪を犯さない」と繰り返していた被告の姿勢に対しても、追及の手を緩めない。



 裁判官「本当の自分はこういうことをしない、病気だっただけだ。だからカウンセリングを受ける、と考えているように聞こえますが」



 被告「いいえ、そういうことではありません」



 裁判官「カウンセリングで変われると思いますか」



 被告「(カウンセリングは)あくまで手伝い、きっかけ。自分の力で変わらなければいけない」



 裁判官「そうですよねえ。カウンセリングでは自分の性的な経験や考えを正直に言わなければ効果がありません」



 被告「はい」



 裁判官「掛け値なしに自分と向き合わないと、いくらでも隠せるから。ちゃんと自分の力で、向き合って話さないと」



 検察側は論告で「性的傾向のゆがみは明らかで、再犯の可能性は高い」として、懲役2年を求刑。弁護側は「更生意欲が強く、環境も整っている」として執行猶予付きの判決を求め、即日結審した。判決は20日に言い渡される。



 1時間の公判予定時間を15分以上超え、今後に対する“覚悟”を説いた裁判官。閉廷後の傍聴席には身じろぎもせず、手錠をかけられ退廷していく息子を見つめる父親の姿もあった。法廷で一堂に会した年長者たちの思いは、被告の胸に届くだろうか。

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