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2011年5月3日火曜日

甲府署の不適切対応 脱退相談の組員、組幹部と会わせる

警察を頼って駆け込んだはずが・・・

山梨県警甲府署が4月、暴力団から脱退したいという県内の男性(43)の相談を受けた際、面会を求めてきた組幹部と男性を署内で引き合わせていたことが県警への取材で分かった。その直前には男性の車が組関係者の車に接触されたとみられる事故があったが、物損事故として処理した上、男性名義の車を相手側に渡していた。県警は「対応に問題があった」と認め、事故の再捜査を始めるとともに経緯を調べている。

 捜査関係者らによると、男性は山梨県内の暴力団に所属していた。3月下旬、「組を抜けたい」と幹部に告げると拒否されたため、4月上旬に逃亡したが、同16日夕、甲府市内で組関係者とみられる車との間で接触事故が起きた。

 男性は「組に連れ戻すために車をぶつけられた」と感じ、同日夜、甲府署に被害を訴え、保護を求めたが、同署は、面会を求めてきた組幹部ら数人と男性を署内で引き合わせたという。さらに、事故後に署内にあった男性の車について、「我々の車だ」とする組関係者の主張を確認しないまま引き渡していた。

 「守ってもらえない」と感じた男性は同17日未明、県内の別の警察署に駆け込み、その後、県外の警察に保護された。

 県警幹部は毎日新聞の取材に、組幹部を男性に会わせたことを認めた上で「脱退の意思を確かめたいという面会要望を男性に伝えたところ、『お巡りさんが付いていてくれるなら気持ちを伝えます』と言われ、署員同席の下で会わせたが、いけないことだった。事故車を相手側に渡したことも問題で、再捜査している」としている。

 一方、男性は取材に対し「警察署で意に反して組幹部に会わされ、組に戻るよう脅された。証拠品である車を相手側に渡すことも許せない」と話し、不信感を募らせている。

 暴力団対策法は、組員の脱退を妨害する行為を禁止し、警察は妨害行為に対して中止命令を出し、繰り返される場合は妨害者を逮捕することができると定めている。

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